日本の課長
課長とは、ビジネスパーソンとしてのスキルを全て持ち合わせているスーパーマンである。課長は、経営的な視点、部下の身体や心の心配をする医者的な視点、褒めたり叱ったり教えたりという教育者的な視点、表情や口調などを普段とは変えて説得にあたる役者的な視点、課や会社のムードが暗いときにはユーモアで明るさを取り戻すような芸人的な視点、部下の仕事を円滑にいくようコントロールする演出家的な視点、そして部長や取締役にとっては優秀な部下であるという視点、そんな多角的な視点を持っていなければならない。だから課長なのだ。「仕事ができる」だけでは課長にはなれない。でも仕事ができなければ課長にはなれない。優しいだけでは課長は務まらない。でも人に優しくなければ人間ではない。そこらへんが出世ができる・できないのボーダーラインなのだろう。「はじめての課長の教科書」(酒井穣著)を読んで、課長という存在がとても大きく頼もしい存在=スーパーマンになった。
その課長だが、持ち合わせなければならないスキル的なことは多々あれど、
― 課長として最も大切な仕事は「部下のモチベーションを管理する」という仕事 ―
― 部下を高業績に導くためのいくつかのスキルは、ある一点で共通しています。それは、すべてが何らかの形で「部下のモチベーションを高め、維持する」ことに貢献しているということです。モチベーションと業績に深い関係性があることは経営学の研究で証明されています。部下のモチベーションを管理できれば、課長の仕事は務まったといって過言ではありません。 ―
課長の最も重要な仕事は何ですか?という問いには、これからはスタッフのモチベーションの管理だと答えたい。一日の殆ど大部分を仕事に費やしているのだ。仕事への意欲が無かったり、低くかったりすれば、きっとつまらない人生を過ごすことになってしまうだろう。つまらない人生を過ごす人とは一緒にいたくないだろう。そういう人生を部下には歩ませないようにすることが課長の責任だというのだ。それにはまず課長自身のモチベーションが維持されていなければならないのは言うまでもない。
課長のモチベーションが低いとこうなるのだろう。
― 部下をほめることの反対は、叱ることではなくて、部下について無関心でいることです。 ―
― 部下を叱ることの反対とは、ほめることではなくて、部下について無関心でいることです。 ―
ここに一番してはいけないことが凝縮されているような気がする。無関心。良くても悪くても無関心。心が部下に向けられていない。つまり向かん心(ムカンシン)。自分に対し無関心でいられることほどキツいことはない。だからモチベーションは下がる。モチベーションが下がるとミスが増える。ミスが増え続けるとやがては業績も下がるだろう。そして部署のムードは悪くなる。さらに個々のモチベーションも下がる。負のスパイラルから逃れられなくなると、やがてはリタイヤする人間も出てくるだろう。モチベーションの低い課長の責任問題になる。ちなみにミスについてのみ関心を示す輩もいる。実際にいる。これもモチベーションが下がる。恋愛対象者からでも、好きでも嫌いでもないと告げられることほどツラいことはない。仲間内でもそうだ。
ところでボクの願いは、課長になること、ではなく、「仕事へのやりがい、意欲、楽しみ、達成感を手に入れる」ということだ。その願いを手に入れるためにはっきりしていること(=望んでいること)の1つに「必要とされている、認められていると実感している」、「成功したこと、やり終えたことへたとえ一言でも評価されるので仕事へのモチベーションが上がり、次はもっと上手くやろうと思える」という項目を自分自身に掲げている。(引き寄せの法則を読んで下さい)現在係長でもあるボクが課長になるには、仲間に対してこういう思いを届けさせることができるかどうかにかかっている。
― 昇進することにガツガツすることよりも、どれだけ多くの仲間を助け、仲間からの信頼を集められたのかを誇れるようになれれば、その人物は世界中どこでも通用するでしょう。 ―
感謝。
この色の文は、「はじめての課長の教科書」(酒井穣著)より引用



はじめまして。ご紹介いただいた本書『はじめての課長の教科書』の著者です。まずは本書のお買い上げ、ありがとうございました。また、すばらしい書評をどうもありがとうございます。
おっしゃるとおり、僕も「課長自身のモチベーション」こそが重要だと思います。それが無いと、部下ばかりか自分自身にも無関心になります。すると、「課長の仕事」自体にも関心を失ってしまうのです。
その意味では、本書の本当の目的は、そんな課長のモチベーションを上げるという部分にあったともいえます。
また遊びにきます。今後とも、よろしくお願い致します。
投稿 酒井穣 | 2008年4月25日 (金) 13時01分
はじめまして!酒井様。
感激です、著者の方からコメントを頂戴できるなんて。感動しています!!
課長の仕事は仲間のモチベーションの向上と維持であるという事を教えて頂き、本当に感謝しております。
また、ビジネスの世界だけではなく、家庭の中での親の務めとして、わが子に対しても同様の事が言えるのかもしれないと思いましたが、いかがでしょう。
リンクもさせて頂きます。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
投稿 PAPA WOODY | 2008年4月26日 (土) 00時06分
PAPA WOODYさま、はじめまして。
オーディオブックFeBeの細川と申します。
『はじめての課長の教科書』のオーディオブック、ご利用いただきありがとうございます。ご活用いただけていれば幸いです。
『勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド』もご紹介されていましたね、こちらも大変わかりやすく、良い本ですね。
私はオーディオブックで聴いています。
良い本は耳から聴いても大変心に染みますね。
PAPA WOODYさまのブログは、読んだ書籍の内容をよく自分のものにされているなぁと参考にさせていただいております。
FeBeでもブログを書いていますので、機会がありましたら是非遊びにいらしてくださいね。
投稿 FeBe*細川 | 2008年6月 4日 (水) 14時35分
細川さま、ありがとうございます!!
こうして、私の拙い文に対してコメントを頂けることが何よりの励みになります。
文章は本当に難しくて、どうすれば自分の言葉で書けるんだろうって、毎回頭を悩ませています。
それにしてもオーディオブック、本とは違うインプットのされ方で、集中力が増しますね。これからも活用していきます。
これからもよろしくお願いします。
投稿 PAPA WOODY | 2008年6月 5日 (木) 00時00分