ボクは、地図を見るのがとても好きです。何故か分からないがとても落ち着くんですよね。安らぎ、癒し、そういう類に限りなく近いと思います。と同時にとてもワクワクしたりもします。
そういえばボクの両親がボクの小さい頃のことを思い出して今でも言うのは、畳の上に寝そべりながら地図ばかり見ていた子供だったそうです。教材にあった地図帳を飽きずにずっと見ていた子供だったそう。今でも、子どもの教科書の地図帳を見ていることもあるぐらい。
だからGoogle Mapも、Google Earthも好きだし、カーナビも例外ではありません。(余談ですが、Google Earthでは、ストリートビューというサービスが始まりました)また、ついこの前、新車に乗り換えたのですが、何もいらないからナビだけはつけさせてくれと、妻に再三説得に当たり、ようやくOPで付けられました。もちろん、地図の本も車には搭載してあるのですが。
でもどうしてこんなにも地図が好きなのだろうって思うんです。
その理由の1つには、今どこにいるのか確認することで安心できるからだということが挙げられるかもしれません。現在地はどこなのか。周りには何があるのか。この先には何が待ち構えているのか。そして今のボクはどうやってここまで来たのか。それらが分かることで妙に落ち着くわけです。また道順だけではなく、距離と時間も正確に把握したいし、実際に地図でそれらが大体の線で判断できたりしますよね。
何かの本で昔読んだような気がするのですが、常に現在地を確認するという習性は、太古の昔、狩猟に出た男がどこにどうやって行けば獲物を発見できるか、そしてそこから獲物を持ってどうやって家に帰るつくのかを判断するために持って生まれた本能だというのだけど、記憶が定かではないですね。
― 戦略とは― 「現在地」と「目的地」を結ぶルートのことである。 ―
― 優れた戦略を立てるためには、現在地の確認が鍵になる ―
(「あたらしい戦略の教科書」<酒井穣・著>より引用)
目的地という結果を求めるために、現在地という原因を探る必要があると思うのです。そのための必須アイテムが地図である、のだと。地図といっても色々あって、ポケット版?全国版?ナビ?何の地図を使うかによっても「戦略」というルートが変わってきますよね。もしかすると何種類かの地図を組み合わせることもあるかもしれません。どんな地図を何種類、しかもそれぞれの地図のどこを使うのかによって、ゴールの辿り着き方も変わってくる。その辿り着き方そのものが戦略ということなんでしょうか。地図はすなわち戦略を達成するための大事なツールでもあると。でもその地図が古かったりすると、無いはずのところに道が出来ていたり、一般道だったはずが高速道路になっていたりすることに気づかぬまま進むことになります。ルートを誤る危険性がある。だから地図も常に更新作業が必要になってきます。
― 仮に目的地にたどり着けないとしても、目的地と現在地とを結ぶための戦略を育て続けるという態度が、業績を向上させる ―
(「あたらしい戦略の教科書」<酒井穣・著>より引用)
最初にゴールと定めて、そこに向かっていったところが、実は定めたゴールはゴールではなく、途中だった。ということもあるのではないでしょうか。いや、そうではなく、ゴールにたどり着いたと同時に新しいゴールが発見できたというべきかもしれません。それがすなわち「戦略を育てる」ということになるのではないかと思います。諦めるわけではなく、ゴールにたどり着くために地図をにらみながら現在地と軌跡と行く先を確認しながら、目の前のことに愚直に取り組んでいるうちに、ゴールが見え始め、やがてたどり着く。そしてまたそこを基点として新しいゴールに向かって歩き出す。
または、ゴールと思って進んでいるうちに、違う地点の方にこそ意義があるということに気づき、ルートを、つまり戦略を変更してでも、今までのゴールに見切りをつけ、新たなゴールに向かう。
仕事ってそういうことなのかもしれませんね。
何にせよ、地図が大事ですね。ボクの地図は、最新情報に更新できているのか。地図はつまり、ボクが、今まで本を読んだり、人に聴いたり、体験したりしながら集め、捨て、分析しながら形成された情報ボックスです。地図も生もの。その地図があってこそ、生きた戦略が生まれるわけですね、きっと。
感謝。
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